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マルビシコラム

これから家を建てる、又はより良い家にしたいと考えられている方にお役だて頂ける知識や情報を発信しているページです。
インテリアや照明計画のコツから、お金や土地のことまで、幅広い内容をコラムでご紹介しておりますので、ご興味のある分野をぜひご参照下さい。

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  • vol.48 「建替え」or「リフォーム」どっち?選び方の基本と決めるために必要なこと

    ワンランク上の暮らしを

    vol.48 「建替え」or「リフォーム」どっち?選び方の基本と決めるために必要なこと

    建替えとリフォーム、どちらにすればいいのかを決めるには、まず建替えとリフォームの根本的な違いを知っておきましょう。   ●建替えとは? 今建っている家を全て解体し、現行の建築基準法に合わせて新たに家をつくることを指します。全体的に家の老朽化が激しい場合や、二世帯住宅にしたいといった建物の躯体に大きく手を加える場合には、建替えを行うケースが多いでしょう。 ただし、敷地の条件が現在の建築基準法に合っているのか注意する必要があります。たとえば、現行の建築基準法では、幅4m以上の道路に土地が2m以上接していない場合は原則として建替えを行うことはできません。これは主に緊急車両(消防車など)が進入できない為です。ほかにもいくつかの制約があるため、建替えを希望する場合にはまず市役所や建築会社に相談するようにしましょう。   ●リフォームとは? 簡単な工事であれば行政に申請の必要もなく、専門業者ではなくても施工が可能ですが、大規模なリフォームになると行政への建築確認申請が必要で、施工も建設業の認可をもつ建築業者で行わなければなりません。リフォームは、建替えに比べ工事の幅が広いのが特徴です。たとえば内装の壁を張り替える、浴槽や洗面台を新しいものに交換するのもリフォームですし、建替えとほとんど変わらない大規模工事でも、完全に解体せず、基礎を残した状態で行えばそれはリフォームと呼ばれます。   建替えとリフォーム、それぞれのメリットデメリット   ●建替えのメリットデメリット デメリットとしては、解体、新築となるため工期が長くなることと、現行の建築基準法に合わせて建物規模を縮小しなければならない場合がある、仮住いへの転居・引っ越し費用などが必要といったことが挙げられます。建替えのメリットは、以前の住居を完全に解体してしまい、新たにプランニングから行うため、自由な間取りがつくれる、断熱・耐震などリフォームではかえって高額になるような基礎や躯体の高性能化が図れて、建物自体の寿命も延びることもメリットと言えるでしょう。   ●リフォームのメリットデメリット デメリットは、簡単な間取りや内装の変更、設備の交換などであればまったく問題ありませんが、躯体の高性能化はかえって新築並の費用がかかってしまったり、補強の為に壁が厚くなって室内が狭くなったりと、色々と調整が必要になります。また、軽微なリフォームを繰り返した後に構造自体やインフラ(水道管等)の老朽化が進み、その後すぐに大規模修繕が必要になるなど、かえってコストがかかってしまうこともあり得ます。建物の築年数(寿命)とリフォームにかける費用はつり合いがとれているか、数年後にはどんなリフォームが必要になるかなどを総合的に判断して、計画的にリフォームを進めることが重要なポイントです。リフォームの規模によりますが、建替えと比較して施工期間が短いことと、リビングや浴室など、工事が家の一部分だけであれば転居を伴わない分の費用が抑えられるというメリットがあります。   建替えとリフォームの判断は土地の条件を確認することが先決

  • vol.47 モデルハウス見学で、主婦が注目すべきポイント

    家族にやさしい家づくり

    vol.47 モデルハウス見学で、主婦が注目すべきポイント

    モデルハウスに見学に行くと、まずはデザインや色合い、インテリアなどに目が行くと思います。仕様がほぼ決まっている建売住宅に比べ、注文住宅の場合はそうしたデザインや色合いを、自分たちでかなりの選択肢の中から選ぶことができます。 自分では着ないけど、友達の服をステキだなと感じることってありますよね。同様に、仮にモデルハウスで使用されている色・柄・デザインが好みではなくても、ステキに感じるのであれば、あまり気にする必要はありません。ただ、「全体的にセンスが良いと思えない」と感じた時は要注意です。   基本的にモデルハウスは、その会社がおすすめするデザイン、インテリアの集大成となっています。ですから、その集大成を見て「センスが合わない」と感じたら、そもそもその会社とは相性が悪いと考えたほうが良いかもしれません。好みの相性が合わなければ、後々具体的なデザインや色合いを決めていく際にも、思うようにイメージが伝わりにくかったり、誤解が生じてしまったりして、家づくりがスムーズに進まなくなる可能性が高いと言えます。そのためモデルハウスをチェックする際は、全体的な雰囲気がステキだと思えるかを重視しましょう。   次に内装のチェックポイントを紹介します。床の色や質感は小さなサンプルで見るよりも、モデルハウスのように広い床面で家具を置いた状態で見た方が実際の雰囲気がつかめます。また、タイルや壁紙の組み合わせなど、気に入った内装はアップと全体を撮影しておき、実際のインテリアの打合せに活かすと良いでしょう。更に見た目だけでなく、清掃性のよい床材や壁についてもチェックしておくと良いかもしれません。 水まわりの設備に関しては、メーカーショールームで様々なタイプが見られるので、モデルハウスでは主に窓の大きさや配置、照明の種類や便利な収納のつくり方などをチェックすると良いでしょう。また、多くのモデルハウスは延床80坪前後の豪邸サイズでつくられています。それらのインテリアを、そのまま35坪前後の自宅に活かすのは無理が生じるので、建築予定の建物のスケールに対してのバランスを考えることが重要です。   モデルハウスの間取りや動線から便利なヒントをもらう 家事動線のチェックは、家の機能をフル活用する主婦の目線がもっとも必要とされるポイントです。キッチン・洗面室(洗濯機)から洗濯物を干すベランダや庭までの動線など、頻繁に移動する場所がどのような動線で結ばれているのかをチェックしておきましょう。また、その中で便利な収納アイディアなどがあれば撮影しておきましょう。   完成、構造見学会もチェックして理想のマイホームを

  • vol.46 新居を二世帯住宅にするメリットデメリットと上手に同居するコツ

    土地・お金のコト

    vol.46 新居を二世帯住宅にするメリットデメリットと上手に同居するコツ

    二世帯住宅を建てるメリットには、冒頭でも触れたように、ご両親の近くにいられることで、万が一のことがあった際にもすぐに対応できることが挙げられます。また、子ども世代の夫婦が共働きであっても、孫の世話を見てもらえる点もメリットと言えるでしょう。   最近は首都圏を中心に待機児童問題があり、働きたくても働けないといったことが少なくありません。しかし、両親と同居していれば、すぐに保育園に入れなくても親に預けることができます。また保育園に入れたとしても急な病気やケガで迎えに行かなくてはならなくなったときでも対応が可能です。そしてそれぞれの空いた時間を有効に使い、料理や掃除といった家事を、協力しながらできることも二世帯住宅の大きなメリットです。   そのほか、二世帯住宅は金銭面でもメリットがあります。たとえば二世帯住宅は、条件さえ満たせば土地の評価額が最大80%減額される「小規模宅地等の特例」が適用されるため、相続税の軽減対策に大変有効です。   さらに二世帯が別居している場合と同居している場合では、当然ながら同居しているほうがエネルギー消費量が少なくて済みます。そういった意味では二世帯住宅は経済的な面でもメリットがあるうえ、地球にも優しい住宅であると言えます。   二世帯住宅のデメリット 二世帯住宅のメリットとして、家事を協力し合いながらできることを挙げましたが、これは注意しないとデメリットになる場合があります。たとえば親世帯のほうに時間の余裕があり、家事をやってくれることが多い場合、つい甘え過ぎて親世帯のストレスになる可能性もあります。逆に子世帯が掃除や料理を率先して行っていても、そのやり方が合わない場合にはお互いのストレスになりかねません。   また、同居型の二世帯住宅でリビングを共有している場合、友だちを呼ぶのに気を遣うといったことが挙げられます。 さらに、自分以外に兄弟姉妹がいる場合は、ご両親が亡くなった際に相続トラブルが起きないよう、土地・建物の相続方法はどうするのかなど先に決めておくと良いでしょう。   二世帯住宅でうまく同居するためのポイントは「互いの心くばり」

  • vol.45 まだ遅くない!40代からの注文住宅が肯定される3つの理由

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    vol.45 まだ遅くない!40代からの注文住宅が肯定される3つの理由

    住宅購入で一番大きな問題はローンの支払いです。こればかりは若いうちから払っていたほうが、定年になるまでにある程度支払いを終えられるため、得なのではと思いがちです。   しかし総務省による家計調査報告(平成29年)によると、40~49歳の貯蓄現在高が1,074万円に対し、40歳未満は602万円と400万円もの差があります。そのため35年ローンよりも25年ローンを選択し、頭金を多めに入れれば、支払う利息も安く済みます。   たとえば、6,000万円の注文住宅を【フラット35】を利用して購入する場合、固定金利1.830%(※)の元利均等方式でローンを組むとします。40代は頭金1,000万円で25年ローン(借入額:5,000万円)。30代は頭金600万円で35年ローン(借入額:5,400万円)とした場合、返済総額は40代が約6,234万円、30代が約7,316万円と、40代のほうが約900万円もお得になるのです。 ※1.830%:住宅金融支援機構2018年9月発表、新機構団信付き【フラット35】、融資率9割超の最多金利 (https://www.simulation.jhf.go.jp/flat35/kinri/index.php/rates/top)   預貯金を全て頭金にする事は無いとしても、お子様の進路がはっきりしてくると、教育費としてどのくらいプールしておけば安心か見えてくるのが40代です。また、住宅ローンは金利が安い為、節税対策としても有効です。   注文住宅を40代で購入したほうがお得な理由-3-より資産価値の高い物件が検討できる

  • vol.44 壁紙(クロス)の種類とカラーの選び方(リビング・ダイニング、キッチン、寝室編)

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    vol.44 壁紙(クロス)の種類とカラーの選び方(リビング・ダイニング、キッチン、寝室編)

    壁紙の材質は、ビニール、紙、織物(布)、木質系、無機質系(珪藻土・漆喰など)、オレフィン系の大きく6つに分類されます。ここではそれぞれの材質について特徴や違いをご紹介します。   ●ビニールクロス ポリ塩化ビニール樹脂で作られているビニールクロス。現在、日本でもっとも多く使われている壁紙で、ほとんどの注文住宅で採用される標準的な仕様です。カラーが豊富であること、さまざまな模様が用意されていることのほかに、拭き掃除だけでも簡単に汚れが落とせるという特徴があります。最近は消臭、抗菌、防カビ機能を備えたものもあり、リビングはもちろん、キッチン・洗面所といった水回りや寝室など、どの部屋でも使えるのが魅力です。   ●紙クロス 主に海外から輸入される洋紙タイプと、楮(コウゾ)、みつまた、雁皮(ガンピ)などの自然素材を使った和紙タイプ、表面をフィルムで加工した合成紙タイプなどその種類はさまざまです。   紙クロスはデザインが豊富で繊細な色使いが可能な為古くから欧米を中心に使われてきましたが、日本では湿気によるシミ・シワ・剥がれが出やすいこと、汚れても拭き掃除ができないなど、ほかの材質に比べその取扱いの難しさから使用を中止する建築会社も増えてきました。   ●織物(布)クロス 木綿・麻などを使った自然素材タイプや、パルプ、ポリエステルなどを使った化学繊維タイプのほか、シルクやサテンなど紙クロス同様にさまざまな種類があります。布ならではの触り心地の良さ、自然な凹凸などその美しさにかけてはほかの材質を上回るものがあり、高級感を演出できますが、高額な上取り扱い方法も紙クロス同様難しいものとなっています。   ●木質系クロス 薄くスライスされた天然木やコルクに、紙やアルミを裏打ちして作られたのが木質系クロスです。天然木やコルクならではのぬくもりを感じることができます。   ●無機質系クロス 珪藻土や漆喰など古くから壁材として使われている材質や、セラミック、ガラス繊維を原料としてシート状に加工しています。「塗壁にしたいけど価格が高い……」と悩んでいる場合、比較的低価格で塗壁に近い質感を実現できます。   ●オレフィンクロス ポリエチレンやポリプロピレンを主原料としたクロスです。ビニールクロスに近い機能を持ちながら、燃やしても発生する有害物質がほとんどないため、環境保護の観点からおすすめです。ただし、ビニールクロスに比べ価格は高くなります。   部屋別おすすめのクロスと色 続いてリビング、キッチン、寝室など部屋別におすすめのクロス、色をご紹介します。 ●リビング・ダイニング 一日の中でもっとも長い時間を過ごすリビング・ダイニング。食事など、家族そろって団欒する場所でもあることから、できるだけリラックスできるクロスがよいでしょう。暖色系や自然界にあるナチュラルな色味が良いでしょう。木質系のクロスもおすすめです。また、リビングダイニングは多目的に使用するシーンが多い為、もしモノトーンやブラウンなどダークな色合いのクロスを選んだ場合は、暗すぎない照明計画を立てると良いでしょう。   ●キッチン 「掃除のしやすさ」「防カビ」「消臭」「防火」機能があるクロスがおすすめです。物が多いキッチンで柄物クロスを採用する場合は、全面ではなくアクセントとして貼ると、ゴチャゴチャせずキッチンが広く感じられます。また、色はダイニングとのつながりを意識し、同系色を織り交ぜるとまとまりが出ます。   ●寝室 「青」「緑」「茶」などのアースカラーは視覚的に精神をリラックスさせるので寝室にピッタリです。色合いは優しいペールトーンを選ぶとよいでしょう。さらに快適な睡眠を実現するには、通気性壁紙や吸放湿性壁紙を採用すると睡眠の質を上げることができるでしょう。   ●トイレ・洗面室 狭い空間こそ少し大胆な色柄を楽しんでみるのも一つです。範囲が狭いので貼替えも容易ですし、特にトイレは意外とじっくり壁を眺める時間がある為、少し奮発した壁紙で高級感や個性を演出してみるのも注文住宅の楽しみです。   最終判断はプロと相談を

  • vol.43 注文住宅で未来の家に!生活に役立つIoTアイテム集

    家族にやさしい家づくり

    vol.43 注文住宅で未来の家に!生活に役立つIoTアイテム集

    ほかにもレシピを検索しておすすめ料理を知らせてくれる電子レンジ、スマートフォンで家の鍵を開閉できるスマートロックや外出先から電源のオン/オフの切り替えができるエアコン。他にも地震が起きた際に自動で点灯するライトなどさまざまなスマート家電がすでに発売されています。これらの家電を必要に応じて取り入れれば、費用を抑えてスマートホームに近づけることも可能です。   注文住宅でIoTを取り入れる際に注意すべき点は? 私たちの生活を便利で豊かにしてくれるIoT。前項でご紹介したような家電であれば、これから建てる注文住宅に取り入れることはそれほど大変なことではありません。懸念点といえばコンセントの数と設置位置をどうするかといった点だけです。しかし、次に挙げるようなスマート家電は、導入前に施工会社に相談することをおすすめします。   ●大型IoT家電 鏡に情報が表示される洗面化粧台などはコンセントとは別にその機材専用の直結電源が必要な場合があるので、大型のIoT家電を導入する際は説明書を必ず確認しましょう。   ●ソーラーパネル(太陽光パネル発電システム) 導入費として100万円以上かかります。また屋根の耐荷重や配線経路については建築会社に事前相談をお勧めします。     予算に応じてIoTを導入して快適な生活を

  • vol.42 注文住宅を建築中、または持家が自然災害に見舞われた場合の対応は?

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    vol.42 注文住宅を建築中、または持家が自然災害に見舞われた場合の対応は?

    まだ誰も住んでいない家で火災の心配はないだろうと思われる方は多いかもしれません。しかし、平成29年7月に総務省が発表した「平成28年(1月~12月)における火災の状況」によると、出火原因の第1位は放火となっています。つまり誰も住んでいない家であっても、火災が発生するリスクは決してゼロではないということです。   まずは、もしも引っ越しをする前に火事になってしまった場合、再建築や補修の費用は誰が負担するのかについてご説明します。ポイントは、引っ越し前の段階でその家は誰の所有物なのかということです。民法では、施工会社が完成品を引き渡した時点で、建築主に対して建築代金を請求できるとあります。つまり引っ越し前でまだ家が完成していない段階であれば、その家は建築主の所有物ではないため、再建築、補修の費用は施工会社が負担するという事になります。   通常は、施工会社が「建設工事保険」もしくは「火災保険」に加入しているため、その保険金で再建築、補修を行います。ただし民法はあくまで原則であり、建築主と施工会社の間で、当事者間の合意がなされていれば、民法よりもそちらが優先されます。たとえば火事で再建築や補修が必要になった際、その費用は「建築主が負担する」「双方の協議によって決める」といった取り決めがあれば、誰が費用の負担をするのかが変わってくるのです。   引渡し前に自然災害の被害にあった場合の対応 次に、洪水によって家の中が浸水したり、家が流されてしまったりした場合、また地震により家の一部が損壊したり、倒壊したりした場合の対応についてご説明します。   前項で、引っ越し前に火事になった場合、その時点で家はまだ建築主の所有物ではないため、施工会社が再建築や補修の費用を負担するのが一般的とご説明しました。そのため大雨や地震といった自然災害であっても、引っ越し前であれば、施工会社が再構築や補修費用を負担すると思われるのではないでしょうか? しかし実際はそうではありません。   家の建築は非常に高額のため、ほとんどの施工会社は万が一に備え建設工事保険に加入しています。しかし洪水や地震といった自然災害(不可抗力による災害)は、建築主と施工者いずれの責めにも帰することのできない事由となる為、建設工事保険でカバーしきれない損害の補てんが必要となった部分は建築主(建築の発注者)の負担となるのが一般的です。ただし、大規模災害時などの場合は国の補償などが割り当てられる場合もあるので、その場合は地域の市・区役所などに問合せをしてみましょう。   引渡後の注文住宅(持家)で災害に見舞われた場合の対処

  • vol.41 注文住宅で選べる木造4つの工法と2×4のメリット

    注文住宅のイロハ

    vol.41 注文住宅で選べる木造4つの工法と2×4のメリット

    まず、木造枠組壁工法(2×4工法)以外の工法について、それぞれの特徴をご説明します。   ●木造軸組工法 基礎に土台を乗せ、その上に柱を立て、梁などの水平な木材を渡して骨組みを作ります。ただし多くの別称があることからもわかるように、統一された規格やルールが存在しないためさまざまな仕様があり、耐震性、耐久性に関しても一概に強い、弱いとは言い切れません。一般的には斜めに木材を入れる筋違いにより、強度を増していますが、最近では構造用合板やパネルなどの面材を使い、さらに強度を高められるようになっています。 前項でも触れたように、日本に古くから存在する工法で、柱と梁で建物を支える構造です。多くの方が「木造住宅といえば木造軸組工法」というメージをお持ちでしょう。   ●木造ラーメン工法 柱と梁の接合部分を大径ボルトやドリフトピンなどで強固に接合することで、強度を高める工法です。木造軸組工法のように筋違いを入れる必要性がないため、大開口や自由な間取りを実現できる工法です。   ●木質パネル接着工法 構造材(柱や梁)と木質パネルを強固に面接合し、一体の箱形構造にする工法です。箱形構造というと木造枠組壁工法(2x4工法)を連想されるかもしれませんが、木造枠組壁工法は構造材とパネルの接合を釘や金物で行うのに対し、木質パネル接着工法は接着剤を使用する点が異なります。   木造枠組壁工法の特徴とメリット、ほかの工法との比較

  • vol.40 注文住宅のビンテージテイストの取り入れ方――「NYスタイル(ブルックリンスタイル)」のデザインガイド

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    vol.40 注文住宅のビンテージテイストの取り入れ方――「NYスタイル(ブルックリンスタイル)」のデザインガイド

    ニューヨークスタイルの基本の色は「白」と「黒」です。モノトーンをベースに、ビンテージな深みのある素材と、絵画などのアートスティックなアイテムを合わせると都会的な雰囲気を醸しだします。   注文住宅でニューヨークスタイルを取り入れるには、注文住宅だからこそできる「窓」のデザイン・「壁の色/材質」・「床材」を中心に、具体的なイメージに近い「空間づくり」をまず始めましょう。 具体的には、壁はトレンドカラーのグレーかシンプルにホワイトでまとめ、タイルやレンガを使用してアクセントを加えるのが良いでしょう。 床はビンテージ感のある深みのある材質がステキです。無垢や古材っぽい雰囲気のある床材があれば、ぐっと雰囲気が引き立ちます。 また、キッチンはカフェのオープンキッチンスタイルを意識して、厨房っぽさが出るステンレスの天板や、インパクトのある大きめのペンダントライトを吊るすことでインテリアのアクセントになります。   また、欧米は就寝前のプライベートな時間を大切にするため、ベッドの両側それぞれにサイドテーブルとナイトスタンドを置くといった風習があります。アンティーク調ナイトスタンドやサイドテーブルは、寝室に取り入れやすいインテリアの一つです。空間づくり+小物使いで上手にニューヨークスタイルを創っていきましょう。   注意点としては、「シンプル」であることを心がけることです。お気に入りのアンティーク小物を沢山飾りすぎてしまうと、部屋の中がゴテゴテしてしまい、スタイリッシュさが損なわれてしまいます。厳選した家具を主役に据えて、それを引き立てる小物を配するようにし、色味もできれば3色以内に抑えることがポイントです。   ニューヨークスタイルの中でも特に注目を浴びるブルックリンスタイルとは?

  • vol.39 注文住宅で建築家に丸投げはNG!デザイン重視で住みづらい家の失敗例

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    vol.39 注文住宅で建築家に丸投げはNG!デザイン重視で住みづらい家の失敗例

    映画やドラマに登場するような家に憧れ、オシャレな家に住みたいと思うかたは多いかもしれません。しかし気をつけなければならない点があります。それはオシャレな家が住みやすい家であるとは限らないということです。   当然のことではありますが、映画やドラマに登場する家は観客や視聴者に見せるための家であり、住むための家ではありません。基本的にデザインのみを重視したつくりになってしまい、住みやすさはあまり考慮されていないといってよいでしょう。もちろんそうした家に憧れること自体は悪いことではありませんが、実際に自分の家を建てるとなれば、切り離して考える必要があります。   住みにくい家ができてしまう最大の理由は 建築家との打ち合わせ不足 建築家はプロだから余計な口出しをせず、理想だけを伝えておけば後は上手くやってくれるだろう。そうした考えで家をつくると高い確率で住みづらい家ができてしまいます。なぜなら住みやすい家の概念は、基本のセオリーはあるものの、住まう人によって千差万別だからです。   依頼主の想いや意図が正確に伝わらなければ、住みやすい理想の家を手に入れることはできません。建築家に丸投げしてしまうことで具体的には次のような失敗が起こりやすくなります。   デザインと使い勝手が相違してしまう   デザインを重視するあまり、実際に暮らしてみると生活動線が悪い、収納スペースが足りない、コンセントが少ない、部屋によって日照バランスが悪いといったことも起こりえます。 実際に住む施主の生活に必要なモノ・コトはきちんと設計に反映してもらいましょう。   実際の住み心地に難あり   デザイン的に開放的なのはよかったが、大きな吹抜けがあったり仕切りの壁が極端になかったことで空調の費用が高額になった。 トイレ・バス・洗面が1部屋になっていることで長時間トイレが使えない、といった意見も。実際に住んだ時をなるべく具体的にイメージし、反映してもらうようにしましょう。   理想はかなったが 予算を大幅にオーバーしてしまう   自分が伝えた理想を全て取り入れてもらったのはよいが、当初の予算を大幅にオーバーして初期設計からやり直しに・・・なんてことも。建築家は要望に応えるのがメインの仕事であり、予算は二の次です。予算を重視する場合は、その旨を初期段階で建築家へ直接伝えるとよいでしょう。   住みやすい家の実現には打ち合わせが不可欠

  • vol.38 新築するなら知っておきたい火災保険の種類――M構造・T構造・H構造って?

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    vol.38 新築するなら知っておきたい火災保険の種類――M構造・T構造・H構造って?

    前項でもご紹介したように、一般的に木造住宅はH構造となり火災保険料が最も高くなります。しかし2×4住宅は木造住宅でありながら、「簡易耐火構造に準ずる構造」=省令準耐火構造に合致するため、T構造に分類されます。一般的にT構造はH構造に比べ、火災保険料が約半額に抑えられます。火災保険の1回の最長加入期間は10年で、その後建物が存続する限り更新が必要になるので、一度払ってしまえば終わりというわけではありません。2×4住宅にすることで、長期に渡って火災保険にかかるコストを抑えることができるのです。   もちろん2×4住宅以外の木造住宅であっても、省令準耐火建物に適合させることは可能です。しかし在来工法では、多くの場合特別な設計・施工が必要になり、その分コストも割高になってしまいます。   2×4住宅は、床壁天井が一体となった箱型の構造を組み合わせた基本設計で、火の通り道となる床や天井の梁周りが塞がり、更に内側を石膏ボードで覆うため、いわゆる防火区画が完成します。これは2×4独自の効果で「ファイヤーストップ構造」と呼ばれています。また、火災時には石膏ボードに含まれる結晶水が、すべて熱分解して水蒸気となり放出されることで、約20分もの間、温度の上昇を抑える効果があります。これにより、出火元から上階や隣室に火が燃え広がるのを遅らせることが可能で、万が一火災に見舞われたとしても、初期消火や避難する時間を確保しやすい構造なのです。   詳しくはマルビシ2x4「基本性能」内 「耐火性」(http://www.marubishi-2x4.co.jp/tp2x4/)をご参照下さい。   火災に強い2×4住宅なら「マルビシ」へ

  • vol.37 耐震・制震・免震構造の違いとは?注文住宅で重視すべきは?

    注文住宅のイロハ

    vol.37 耐震・制震・免震構造の違いとは?注文住宅で重視すべきは?

    住宅の地震対策は、耐震、制震、免震の大きく3つに分類されます。しかしその名称だけを聞いても、それぞれにどういった特徴や違いがあるかを理解しているかたは多くはないでしょう。それぞれの構造の特徴についてご説明します。 ■耐震 建物本体の硬さ(剛性)、強さで崩壊を防ぐ構造で(耐震等級1~3に分類)、等級によりその剛性が異なります。例えば耐震等級1の場合は、震度6~7クラスの揺れでも建物が倒壊しないことを目的としています。 耐震の考え方は、地震の揺れによって建物が一定の変形を超えると、筋交いが折れる、石こうボードが割れるといった損傷をしながら建物自体で揺れを吸収します。制震、免震に比べると建物の揺れは大きく、地震が繰り返し起こると倒壊の可能性もあります。   ■制震 建物の柱や梁の間に設置された制震部材(ダンパー等)で地震エネルギーを吸収します。元々はマンションや高層ビルに採用されていた方法で、多くは住宅用に改良されたシステムです。耐震に比べ揺れを小さく抑えられるうえ、建設費に占めるダンパー費用の比率はそれほど大きくないため、予算に多少余裕があれば導入したいところです。   ■免震 建物と基礎の間に免震装置を設置して地震エネルギーを吸収します。耐震、制震に比べ建物の揺れが小さく、設計上の制約も少ない方法です。ただし免震システムはコストが高いこと(多くは200万円以上、制震装置の約4倍以上のコスト高)、施工できる敷地条件が限られるということに注意が必要です。そのためマンションや商業施設などの大規模建築では主流の耐震対策となっていますが、一般住宅ではあまり採用されていません。         2×4と組み合わせることでさらに高い効果を発揮

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