vol.6 敷地に高低差がある場合の土地選びの注意点とは?

土地・お金のコト

2017年10月16日


ここ数年、異常気象によるゲリラ豪雨や台風などで住宅街に近い川の決壊、床上浸水、地滑りや土砂崩れなどのニュースをよく目にします。そうした被害に遭わないためには、土地を購入したらしっかりと地盤調査を行うことが大切です。そこで今回は地盤調査と擁壁の重要性についてお伝えします。

注文住宅の土地選びで重要な地盤調査とは?

これから家を建てる土地は丈夫な土地なのか? 水害や地震があったとしても地盤が緩んだり、家の中に水が入ってきたりすることなく家を守ってくれるのか? 特に低地などは台風などによって雨水や地下水が集中して集まる傾向があり、もともと軟弱な地盤である可能性が高くなります。そこで必要となるのが地盤調査です。

今後、何十年と暮らしていく家の土台となる地盤に自信が持てなければ安心して家を建てることはできません。家を建てるのに適した土地なのか、もしそうでないとした場合、どうすれば安心できる家を建てられるのかを検討するためにも、地盤調査は必須となります。より安心して住まいづくりを進めたいという人は、地盤改良に備えて予算を残しておきましょう。

地盤調査はいつ、どんなことをするのか?


地盤調査は当然ながら、家を建てる前の段階で行います。地盤調査では具体的にどんなことをするのでしょうか。

[STEP1]事前調査を行う

すべての土地には歴史があります。まずはその土地が古くからある土地なのか、新たに作られた埋め立て地や造成地なのかなどを現在の地形図、古い地形図などをからその土地の歴史を調べます。最近では土地の情報を集められるサイトもあるので比較的簡単に調べることが可能です。(地盤サポートマップ )

また実際に土地を確認し、地形、地質をチェックします。さらにその土地が埋め立て地や造成地であれば盛土の状態や擁壁の高さ、種類などもチェックします。同時に近隣の土地や擁壁、建物などに傾きやヒビ割れなどの異常がないかどうかも併せてチェックします。

[STEP2]地盤調査を行う

事前調査を終えたら実際に地盤調査を行っていきます。地盤調査の方法はいくつかありますが、基本的には一般住宅の地盤調査は次の2つの方法で行います。

・スウェーデン式サウンディング試験
金属のスクリューがついた棒を地面に突き入れ、地表から重みをかけ、おもりをのせる度に棒の沈みがあるか、また、回転を加えてその沈みの状態はどうかを調べます。

・標準貫入試験
地表にやぐらのようなものを組み、土中に打ち込んだ金属製ロッドにハンマーを落とし、何回ハンマーを打てば、金属製ロッドが固い地層に届くのかを調べます。

[STEP3]地盤改良工事を行う

地盤調査の結果から、もし軟弱地盤との判定になった場合、建物の設計図に合わせて地盤改良工事を行います。予算の目安としては、一般的な2階建てで、延べ床面積が40坪以下程度の場合、80~100万円あれば安心です。

土地選びで重要なポイントとなる擁壁について


地盤調査を行う事前調査の段階で擁壁の高さや近隣の擁壁について調査するとご説明しました。この擁壁とは、埋め立て地や造成地などで崖や盛土の側面が崩れ落ちるのを防ぐために築く壁のことで、土地を選ぶうえでこの擁壁の耐力がとても重要なポイントとなります。

安心して家を建てるには、擁壁の検査済証の有無が大切

現在、建築基準法において、高さ2m(※地域によって基準高さが異なる場合があります)を超える擁壁を作る際には確認申請を提出することが義務付けられています。またすでに敷地に擁壁がある場合、その安全性を証明する検査済証があるかどうかを確認し、もしない場合は、築造替え(造りなおし)が必要になる場合があります。もしくは、安息角を加味したうえで、万が一擁壁が壊れても建物に影響がない建物計画にしなければなりません。

安息角とは

簡単に言うと、擁壁が万が一壊れても建物に影響をおよばさない角度を“安息角”と呼びます。その角度は擁壁が地面に接する点から30~45度(土が崩れて安定する角度)を指し、役所から擁壁に築造替えの指導があってもその費用が捻出できない場合は、安息角にかからない位置まで擁壁から建物を離して配置するか、安息角より下部に建物基礎を施す(深基礎)必要があります。

地盤調査を行い、安全なマイホームを建てましょう

念願のマイホームを建てるとなるとつい、どういった間取りにしようか、どういったデザインにしようかと上物にばかりに気が向いてしまいます。また土地選びにおいても広さや周りの景観、見晴らしなどが気になり、その地盤については忘れてしまいがちになります。しかし念願のマイホームの土台となる地盤が弱くては、安心して暮らすことはできません。

特に今回ご紹介したような擁壁によって敷地に高低差がある土地を購入した場合は、建物が建つ地盤に加え擁壁の安全性について十分な調査を行い、実際に新築計画を立てる際には、どのような対処や制約が必要になるかの事前情報収集が重要です。後になって後悔しないためにも横浜、町田エリアで2×4(ツーバイフォー)による注文住宅をご検討中の方は、ぜひ「株式会社マルビシ」までお気軽にお問い合わせください。