vol.33 注文住宅の2×4(ツーバイフォー)工法で使用する「SPF材」と他の木材の比較

注文住宅のイロハ

2018年9月7日

2×4(ツーバイフォー)の注文住宅をご検討中のかたであれば、「SPF材」という言葉を一度は耳にしたことがあるでしょう。このSPF材とは、ツーバイフォー工法の建築資材として多く使われている木材です。今回は、このSPF材の特徴や種類、他の木材との比較、そしてツーバイフォー工法の現状についてご紹介します。

 

SPF材とは

SPF材とはカナダを主な原産国とする3種の樹木が混在した木材です。その名称はSpruce(スプルース・北米桧)、Pine(パイン・北米松)、Fir(ファー・もみ)の頭文字を取って名付けられたものであり、単一の樹種名ではありません。

 

スプルース、パイン、ファーの3種はどれもカナダのブリティッシュコロンビア州からアルバータ州及びそれ以西の各州、またはアメリカ西部一帯の内陸部に生育している亜寒帯針葉樹です。寒い気候の中で育まれ、成長が早く色が白い点が特徴だと言えます。いずれも似たタイプの木材であり、大きな違いがないことからホームセンターや建材店では3種をまとめてSPF材として販売しているのが一般的です。

 

SPF材のもうひとつの特徴として、柔らかく加工がしやすいといった点が挙げられます。そのため、DIYにもよく使われており、ご自身で簡単な家具をつくった経験があるかたも多いのではないでしょうか。

 

ただ、SPF材はどれもカナダなど亜寒帯地域の針葉樹になるので湿気に弱く、屋外に設置するウッドデッキやテーブルなどに使用する場合、耐久年数が短くなるため、DIYの際はご自身で防虫、防腐効果のある塗料を塗る必要があります。ただし、建物の建材として使用されるSPF材は特殊な加工でその欠点が解消されています。 多くのツーバイフォーメーカーが使用するSPF材は、日本農林(JAS)規格か、国土交通省が認定した製材のみが使用されており、それらは含水率が19%以下に強制乾燥され、以下のような特徴をもっています。

 

含水率が低いSPF材の特徴

■木材の内部にあるピット(血管のような水の通り道)がふさがり、木材を煮沸しない限り再び水を吸い込まなくなるため、腐れの心配がない。

■変形が少なく、強度が高まる。

■施工後の乾燥や湿気による収縮が抑えられるので、 割れやそり がおこりづらい。

■木材表面をプレーナー加工し平滑にしているので、撥水性が高まり、 表面が水に濡れても乾燥しやすいため結露や腐れの心配がない。

このような特徴から建材用に加工されたSPF材は、強固な建物をつくる材料として最適な木材といえます。

 

ツーバイフォー工法で使用されるSPF材以外の木材

ツーバイフォー工法とは、主に2インチ×4インチ(38mm×89mm)の木材を使い建築されたことから名付けられた工法です。日本での正式名称は「枠組壁工法」といいます。ちなみに近年超高断熱仕様が標準化されたことに伴い、ツーバイフォーよりも外壁(断熱層)が厚くなる2×6(ツーバイシックス)壁を使用した枠組壁工法も主流となりつつあります。

 

このツーバイフォー工法に使用される木材は、2×材(ツーバイ材)と呼ばれています。先述した2×4、2×6のほかにも、2×2、2×3、2×8、2×10や1×4、1×6といったサイズもあります。また長さは通常、1、3、6、10、12フィートの5種類です(1フィートの長さは約304.8mm)。

 

前項でもご説明したように、現在、ツーバイフォー工法で使われる木材はSPF材が主流となっていますが、それ以外にもSPF材と同様に柔らかく加工がしやすい北欧・スウェーデン産のホワイトウッドが使われる場合もあります。また、表面に赤みかかったウエスタン・レッドシダーやレッドウッドもツーバイフォー工法に採用されています。SPF材に比べ高価ではありますが、防水性や防腐・防虫効果に優れているため、デッキやガーデン家具にも使用できる木材です。

 

強固な構造なら木材を問わずツーバイフォー工法がおすすめ

ツーバイフォー工法が耐震性に優れているといわれる理由として、床・壁・屋根が構造用合板により一体構造になっている事が一般的に知られていますが、木材の使用方法にも違いがあります。

(一体構造=モノコック工法についての詳しい説明は こちらをご覧ください(リンク先:http://www.marubishi-2×4.co.jp/tp2x4/

皆さんは「三本の矢」の話を一度は耳にされたことがあるかと思います。「矢は1本では簡単に折れるが、3本束ねると折ろうとしても簡単には折れない」といった、結束理念の物理版がツーバイフォー工法に活かされています。太い柱が必要な箇所はツーバイフォー(2×4)材を束ねて適所に配置し、建物全体の最適な強度を保ちます。また、複数の柱を束にする事で適度な柔軟性も生まれ、乾湿度の変化が激しい日本の四季に柔軟に対応できる構造となっています。

もし横浜、町田エリアで耐久性の高い注文住宅をご検討中の場合はぜひ一度「マルビシ」までお気軽にお問合わせください。